ホーム 皮膚科治療体験記 コミック・絵本の森 円谷特撮の部屋 お気に入り動画集 リンク集 かんたん相互リンク
border

ライナーノーツ

皮膚科治療体験記

 これは約半年間、管理人が湿疹と戦い続けた…いや現在も続く、苦闘の日々の記録である。(←大袈裟)
 その間、数々の市販薬(塗り薬に飲み薬)を試し、おさまったかと思えば、また噴出すと言うルーチンに悩まされ、薬代と言う出費を余儀なくされた結果…。
 中間的結論としては市販薬では抑えきれず、早く医者に行っときゃ良かったと…。ショボーン(´・ω・`)

薬瓶
皮膚科治療体験記

私の皮膚科治療体験記。

●手がグローブの様に…事の発端は半年前。

その朝、私はあせって会社の同僚にメールを打つ。 「緊急連絡。病院に寄ってから出社します。」
前の晩から右手が熱を帯びていた。「ゆ、指が痒いいいー」寝ぼけながら右手の5指全てを掻きむしる。
―慌てた…ホントに慌てたよ。
朝起きたら右手全体がパンパンに腫れ上がり、まるでグローブのようになってる。全ての指関節稼動域はおそらく5度も無かったろう。ペンが持てない―つまり字がかけない。箸が持てない―つまり、飯が食えない。
「やばい、やばいぞ…本格的に…」
ソッコーで近所の皮膚科を検索。一番近くで、開診時間が早く、小ぎれいな病院を探す。クリックの嵐でA医院に決定。

処方薬詳細01
【この写真はネットで拾った病変サンプルだがこれより酷かった気がするし】

地図と院の概略をプリンターから引っ手繰って、ネクタイも締めず(締められず)にチャリを飛ばす。数分で到着。
開診前だがすでに3人が待合室に。窓口に歩み寄り、ちょっとカワイイ看護師さんに「初診なんですケド…。」「オハヨウゴザイマス。ではこちらに症状を記入してください。」だからさ。事も無げに言ってくれちゃうけどさ。手見てよ。わかる?書かけねーんだよ…と心の中で呟きつつ、必死で病状を書き記す。が、まるで左手で書いたみたいな恥ずかしー文字。そいつをちょっとカワイイ看護師さんにそっと差し出す。 思えば事の発端は半年程前、昨年の冬に遡るのだった。


●何気ないブツブツくん。まずは両肘に。

季節は冬の初め。ある時肘に違和感。痒ゆ痒ゆ状態の右肘を覗くと、水疱状のブツブツくんがこんにちは。「うーん掻き崩すとめんどそうだな…。」と思いつつもボリボリやってしまう。まだ薬を使うと言う発想は無かった。しばらくは痒くなったり、おさまったりを繰り返していたが、いつまで経っても治らない。治るどころか、今度は左肘にも「こんにちは」だ。「何かやばくない?」と思い始め、塗り薬を使い始める。それが下の2つだ。

※これから記す薬効はすべて「私(管理人)にとって」という事が前提であると前置きしておく。人によって効き目に強弱や合う合わないがある事をご承知置き頂きたい。

新レスタミンコーワ軟膏

新レスタミンコーワ軟膏

成分:ジフェンヒドラミン塩酸塩20mg/添加物:ワセリン、流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、グリセリン、ミリスチン酸オクチルドデシル、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート60、ステアリン酸ソルビタン、エデト酸Na、パラベン、クエン酸、水酸化Na

■レスタミンは昔ながらの抗ヒスタミン薬。第一世代ジフェンヒドラミンが主成分―てか、コレしか入ってない。レスタミンだと何故か痒みがとれないし、腫れもなかなか引かない。私には合わないのだろうか。ただ塗った感じがベタつかずにスッキリしているのが良いところ。

アレルギール・ジェル

アレルギール・ジェル

成分:塩酸リドカイン30mg、クロルフェニラミンマレイン酸塩10mg、クロタミトン50mg、プレドニゾロン酢酸エステル1.25mg、ベンゼトニウム塩化物1mg、サリチル酸グリコール20mg、メントール30mg/添加物:カルボキシビニルポリマー、ヒプロメロース、トリエタノールアミン、ゲラニオール、アルコール、1,3-ブチレングリコール

■劇的に痒みが治まる。しかも即効だ。メントールがスースーして気持ちよく、痒みが激しい時、寝る前によく付けていた。痒みが治まるのは塩酸リドカインが入っているため。要は局所麻酔をしているわけだから、常用するのは考え物だが、痒みでどうしても眠れない時は有効だろう。使用感の良さもあって手放せない薬だった。


「新レスタミンコーワ軟膏」は、私としては昔からあまり効かなかったのだが、気休めで点けていた。症状を軽く考えて、これでも抗ヒスタミン薬なのだから、そのうち治まるんじゃね?ぐらいに…。それでも1本半ぐらいは使った。「アレルギール・ジェル」の方は痒みが強い時に絶対必要だった。だが症状はこの後、止め処の無い広がりを見せ、徐々に体中に転移してゆく。


●戦線は拡大し、手足から体幹へ。塗り薬の変遷が始まる。その前に思い出したことが…。

健康オタクの同僚(女子)に何気なく「何か最近湿疹が酷くてさ」と洩らすと、彼女は自分の通っているちょっと変わった接骨院の先生に症状を話したらしく、「それは寒冷蕁麻疹じゃないか」というコメントをもらってきた。「違うと思うなぁ」と心で呟くが、確信があるわけでもなく、そんなキーワードもカチャカチャと検索にかけてみる。が、やはり納得の行く答えは見つからない。その頃にはすでに足の脛辺りにも「こんにちは」していて薬を塗る範囲がやたら拡がっていた。

実は10年ほど前にもこんな事があったと思い出していた。その時もやはり手足から始まり、体幹へ拡がって、最後は首の周りがボロボロに…。初めてのことで慌てたし、特に思い出すのは風呂に入るのが辛かったことだ。その時、石けんをかえた。シャンプーやリンスも替えたのだった。
それまでは、石けんなんて安くて泡が立ちゃ何でも良かった。だが、安石けんは湿疹に手厳しく、ヒリヒリと刺激が強い。シャンプー&リンスも大手のやたら安売りしていて、ホントは植○なんて殆ど入っていないらしい「植○○語」を愛用していたが、ワケも無くベタベタ、ヌルヌルの使用感(今使ってるパックス・ナチュロンに比べてだが)な上、これまた洗い流すときにヒリヒリくると来たもんだ…。そこで、どこかにヒリヒリしない石けんや、シャンプー&リンスが無いかとネット上をぐるぐるしてみる。世の中に「無添加」というジャンルの製品があることをその時知った。それが現在も使用を続けている「シャボン玉浴用石けん」に「パックス・ナチュロン」シリーズだったというワケだ。
話を湿疹に戻すが、初めての湿疹体験の時は薬の使い方もメチャクチャで今思うとゾっとする。「キンカン」塗ってまた塗ってぇ♪みたり、「マキロン」吹き付けてみたり、「アクリノール水」はたいてみたり、挙句、水虫の薬まで塗ってみた。水虫なんてなった事なかったが、何使っても治らんし、「誰かにうつされたかも」なんて本気で考えたのだ。いや無知とはこわいのー。で、その時使った薬は以下のとおり。


テラマイシン テラ・コートリル ドルマイシン ドルマイコーチ

テラマイシン

■ファイザー版は生産中止。現在、ジョンソン&ジョンソンから出ている模様。2種類の抗生物質を配合。しばらく使用していたが効かなかった。当たり前だけど…。

テラ・コートリル

■同じくファイザー版は生産中止で、現在はジョンソン&ジョンソンから。抗生物質にステロイドを配合。テラマイシンから移行。ステロイドが少し効いた程度。ステロイドの強さは「弱い(weak)」

ドルマイシン

■テラマイシンと同等のもの。抗生物質の種類が違う。抗生物質やステロイド軟膏は「感作」の可能性があるので長期連用はなるべく避けるように…とさ。

ドルマイコーチ

■テラ・コートリルと同等のもの。抗生物質&ステロイドの軟膏。テラから移行した。テラより効いた気がした。気がしただけかもね。基本4つともあんまり…。ステロイドの強さは「弱い(weak)」


ムヒソフト

ムヒソフト

効能:かゆみ、皮ふ炎、かぶれ、しっしん、じんましん、あせも、しもやけ、虫さされ、ただれ/有効成分:ジフェンヒドラミン塩酸塩、パンテノール、トコフェロール酢酸エステル、グリチルレチン酸

■写真は現在販売されているものだが、当時は黄色地の巨大なアルミ・チューブのものだった。実はこれが痒みには一番効いたのだが、皮膚の状態が良くならず、イマイチ直りきらない。むしろカサカサ、ボロボロになるので、ある程度痒みが治まると下のユースキンエースを重ね塗りしていた。が、これがまた、行ったり来たりを繰り返すジレンマの元だったのかも…。成分をみると「新レスタミンコーワ軟膏」とあまり変わらないのに、こっちの方がよく効いたのは何故だろう?未だに謎だ。使用感はベタつかず、広範囲に塗るのに良かった。

ユースキンA

ユースキンA

成分:ビタミンE酢酸エステル、グリチルレチン酸、dl-カンフル、グリセリン/添加物:ビタミンB2、ポリソルベート80、自己乳化型ステアリン酸グリセリン、ステアリン酸、ハードファット、トリエタノールアミン、エデト酸Na、ミリスチン酸イソプロピル、パラベン、ステアリルアルコール、ヒアルロン酸Na、ビタミンC

■痒みのとまる「ムヒソフト」を常用していると、その部分が荒れてくる(私だけかも知れんが)ので、コレを使用。ジレンマといった理由は、ユースキンを塗ると、治まっていた痒みがじわじわと復活してくるからだ。何かこう、イメージとしては荒れた肌を修復しようとする作用がその工程で痒みを伴う様な…まあ、勝手にそう思っていただけだが。使用感については、黄色い色が何ともチープだが、「荒れ」に対する効き目は悪くない。ちょいベタつく。舐めるとほのかに甘い。何故舐めたのかって?唇が荒れた時に使用して、口に入ってしまっただけさ。

強力レスタミンコーチゾン

強力レスタミンコーチゾン・コーワ軟膏

成分:酢酸ヒドロコルチゾン10.0mg、硫酸フラジオマイシン3.5mg(力価)、塩酸ジフェンヒドラミン1.0mg/添加物:パラオキシ安息香酸メチル0.25mg(1g中)、パラオキシ安息香酸プロピル0.15mg(1g中)、流動パラフィン、ワセリン

■で。結局、病院へ行って処方されたのがコレ。飲み薬は出されなかった様な気がするが、もう覚えていない。原因や病名も特定してもらえず、「ホラよ」ってなカンジで出されたよーな印象が未だに残ってるってコトは、医者の「カンジ」が悪かったのだろう。とりあえず薬の説明。これはステロイド+抗生物質+抗ヒスタミン3種の混合薬。ステロイド外用薬の強さは、もっとも強力な1群から、弱めの5群まで5段階に分類され「最強(strongest)、非常に強力(very strong)、強力(strong)、中程度(medium)、弱い(weak)」というように表現される。ちなみにこの薬は「弱い(weak)」に分類されているよーだ。


その他、母が送ってくれた何だかえらい高価なクリームがあった。もう、現物が残ってないので名前もうろ覚えだが、確か「クレムドジュバン」とか言う仏語っぽいやつで、小さな瓶に固めの薄茶色のクリームが詰められた物だった。成分表も何も無く、輸入元の名前くらいしか貼って無かったが、おそらく今思えば、蜜蝋をベースにした自然派の基礎化粧品だったのではないかと。しかし、これが意外と「ムヒソフト」との組み合わせで有効だった。で、結論。ナンダカンダと試した結果、10年前の第一次湿疹大戦の終結は「強力レスタミンコーチゾン」、「ムヒソフト」、「クレムドジュバン?」によってもたらされたのだった。


    ページボタン 移動ボタン 移動ボタン   次へボタン