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ライナーノーツ

皮膚科治療体験記

 これは約半年間、管理人が湿疹と戦い続けた…いや現在も続く、苦闘の日々の記録である。(←大袈裟) その間、数々の市販薬(塗り薬に飲み薬)を試し、おさまったかと思えば、また噴出すと言うルーチンに悩まされ、薬代と言う出費を余儀なくされた結果…。 中間的結論としては市販薬では抑えきれず、早く医者に行っときゃ良かったと…。ショボーン(´・ω・`)

薬瓶
皮膚科治療体験記

私の皮膚科治療体験記。<3頁目>

●先生!急いで治して下さいよ。

「○○さん、どーぞ」チョット可愛い看護士さんに促され、診察室に。「どうしました?」と落ち着いた声。けっこう若いセンセだ。しかし軟らかい物腰とは裏腹に、眼鏡の奥にキラリと光る自信に満ちた鋭い目。名医キターーーッ…か?

―私が選んだ医院は皮膚科専門の小ぎれいな診療所で、置いてあるパンフなどをみると「アトピー治療」に力を入れている模様。院長が一人で診療をこなしているみたいだが患者は割と多い。また、週の半分くらいは某大学病院で診察していて、そちらとの連携体制もある様だ―

「いや、もう朝起きたらこんな状態でして…ええ」
右手を差し出すと「ほう」といって覗き込む。触ってみる。つついてみる。
「これは酷いですね」
「先生、こりゃ一体何でしゅか?」
「うーん…アレルギーはありますか?過去に同じ症状になった事は?」
とりあえず良くあるような問診を矢継ぎ早に受ける。現在は完治しているが小児喘息であった事や、10年位前も
酷い湿疹が出た事、おそらくアレルギー体質なのであろうという事などを、こちらも矢継ぎ早に答えて見せた。

それから、使用していた市販の飲み薬や塗り薬をとり出して見せると
「どれ、ああ、古い薬だね」と事も無げだ。

処方薬詳細01
処方薬詳細02
【今回出してもらった薬の説明書。都合2回処方された】

「とりあえず、薬を出しますから、効くかどうか様子を見ましょうかね」
おいおい、ちょっと待ってくださいよ…。そんな悠長な言い方しちゃってくれちゃってさ―
「先生!これ大急ぎで治したいんスけど。これじゃ仕事になんないし、ペンも箸も上手に持てないんスよ!」
と言うような事を努めて冷静に言った…はずだ。
「ああ、そうですね。それじゃちょっと強い薬を出しましょう。2日で飲み切ってください。それ以上は出せませんのでね」
とセンセ。事も無げな言い方は変わらない。沈着冷静。いや名医とはそうしたものなのだろう。きっと…。
つーことで、センセに処方してもらったのが、以下の薬というワケだ。


プレドニン錠

プレドニン錠5mg

成分:プレドニゾロン5mg/添加物:乳糖、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセル、ロース、カルメロースカルシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、黄色5号

■これが、私のたってのキボウにより処方された超強力ステロイド内服薬だ。2日分しか出せんと言われただけあって、効果は劇的なものだった。だって、あのパンパンだった手が見る見るうちにしぼんで来たんだぜ。1日で普通に指が曲げられる様になった。正直びびったさ。ちなみに「ムコスタ」とかいう胃薬を一緒に出された。鎮痛剤とかでよくあるパターン。つおい薬で胃が荒れるからなのだね。フム。

アレロック錠

アレロック錠5

成分:オロパタジン塩酸塩5mg/添加物:黄色三二酸化鉄、日局カルナウバロウ、日局クロスカルメロースナトリウム、日局結晶セルロース、日局酸化チタン、三二酸化鉄、日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物、日局ヒプロメロース(置換度タイプ:2910)、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、日局マクロゴール6000

■第二世代の抗ヒスタミン剤。即効性があり、副作用が少ないとのこと。よく効いたと思う。薬を止めるタイミングでちょっと不安になった。また再発すんじゃね?って…。そのくらい頼ってたってコト。

デルモベート軟膏

デルモベート軟膏0.05%

■ステロイド・カテゴリーは第1群の「最強(strongest)」
成分:クロベタゾールプロピオン酸エステル0.5mg/添加物:ソルビタンセスキオレイン酸エステル、プロピレングリコール、白色ワセリン

■分類上、最強(strongest)のステロイド外用薬だ。センセ曰く「手足にのみ使ってください」ということで、仰るとおり使用上の注意をよく守りましたよ。これも良く効いたぁ。

処方軟膏

アンテベート軟膏0.05%

成分:ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル0.5mg/添加物:スクワラン、ゲル化炭化水素、パラフィン、白色ワセリン

ヒルドイドソフト軟膏0.3%

成分:ヘパリン類似物質3.0mg/添加物:グリセリン、スクワラン、軽質流動パラフィン、セレシン、白色ワセリン、サラシミツロウ、グリセリン脂肪酸エステル、ジブチルヒドロキシトルエン、エデト酸ナトリウム水和物、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル

アンテベート軟膏0.05%<チューブ版>(参考掲載)

■ステロイド・カテゴリーは第2群の「非常に強力(very strong)」
成分は上記参照のこと。

■そんで、手足以外の軟らかいところはこっち使えって。「アンテベート」は最強の一つ下、第2群の非常に強力(very strong)に類するステロイド剤。一方「ヒルドイドソフト」は保湿剤らしい。こいつらをコネコネしたやつを処方された。軟膏のようにベタつかないので使用感がよかった。


●先生!ついでにアレルギーテストもして下さいよ。

そのムカシ、ぼくらは喘息で少年だった♪(解りづらくてスマソ。スキマスイッチだ…)頃。たぶんパッチテストをしてるはずなんだが、もう大人だし、
アレルゲンが何だったかいまひとつハッキリしないので、センセにアレルギーテストをお願いした。たしか「ハウスダスト」に反応してた記憶があるのだが…。

「いいですよ。判定に一週間ほどかかります。薬の効き具合もあるから、来週また来て下さい」

といって血をちゅーちゅー採られた。

んで。一週間後に出された報告書がこれだ。数値の意味がまったく解らん。プンスカヽ(`ω´*)ノ。基準値から見るとかなり高い気がするのだが、
センセによれば…
「一応、標準的な3つのアレルゲン候補を判定してみました。数値が高いように感じるかも知れませんが、いや、勿論、高いのですが、これよりもっとケタ違いに高い方も大勢いらっしゃいますし、それでアレルギーが出てない方っていうのも中にはいらっしゃるんですよ。こういうものはあくまで物指しですから、あまり数値を気にされる必要はないと思いますよ」
―てな優すぃーコメント。しかし私としては、アレルゲンが何であるかをハッキリさせたかったのに、これじゃ何を遠ざけたら良いか解らんちんジャマイカ。ん?これ全部遠ざければいいのか…。まあ、とりあえず、下記報告書を見てくれ給へ。どーよ?コレ。

アレルギーテスト結果報告書

●先生!結局、私の病気って何だったんですか?

一週間経って再診を受けた頃、手の腫れはすっかり治まって皮膚の状態もかなり正常に戻りつつあった。アレルギーテストの結果説明を受けた後、普通に「お大事に」とか言われそうな、診察が終わりそうな雰囲気をセンセがかもし出していたので―おっとっと、一つ肝心な、クエスチョンを忘れちゃいませんかっ…てなワケで、率直な疑問を名医センセにぶつけてみた。

「あのぅ、結局でしね、ワタクチの病気って一体、何だったのでしゅか?」
「ああ、そうですね。アトピーだと思いますよ」


ええええええええええっっ、あ、アトピぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっ!!!
アトピーってさ、もっと何かこう、肌とかさ、カサカサになって…何?ちょっと赤くなったりとかしてさ、ナニかそういうカンジじゃないの??ええっ?手がさ、グローブみたいになっちゃうのもアトピー?えー?そーなの??
今のはココロの叫びだ。声には出さなかったと思うが、そーとーびっくりした。いや、アトピーって自分のイメージとかなり違ってたから。ホント全く予想もしてなかった回答だったので、しばらく固まってしまったよ。しかしまあ、皮膚科の名医が言うんだから、そーなんだろう。きっと…。

●今回の湿疹騒動の結論。

とにかく半年以上にわたる湿疹との闘いは、強力なステロイドと抗ヒスタミン薬の投与によって沈静化、一応の結末を見た。 未だ完治とは言いがたい部分もあるが、すでにそれに限りなく近い。だが思うに、アレルゲンが完全に特定されたワケではない。また何時再発の憂き目に会うのか、不安も払拭されてはいないのだ。
そこで、私は考えた。これは一度、徹底的なパッチテストにチャレンジするべきではないのか?
パッチテストによってアレルゲンが特定できれば、生活の中からそれら原因物質を出来るだけ排除したり、体質改善に努めたり、または減感作療法など積極的な治療につとめることも出来るのではないか?
「パッチテスト」は腕にいくつかのシールを貼るような簡易なものから、背中一面を使うものまで色々あるようだが、結果が出るまで数日を要したり、テストを行っている病院も限られていたりと、なかなか面倒だ。しかし、このまま不安を抱えて生きていくよりも、希望を持って病と闘って行くほうが人間として爽やかな生き方ではないのかっ!結論!!―というワケで、何とか結論まで漕ぎ付けることが出来た。ふざけた文体とたいそうな言い廻しが、さぞかしウザかったことだろう。ともあれ、つまらぬ独り言に長い事お付き合い頂き、大変有り難く候。合掌。
(※ひょっとすると、調子こんで「パッチテスト体験記」を近日公開!なんてコト……無いな……期待せず次号を待て!by週刊少年誌)


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